ヨシキリザメはメジロザメ目のサメです。
近年、ヨシキリザメを水族館で見ることができる機会も増えてきました。
このブログでは、ヨシキリザメの写真だけではなく特徴、大きさ、分布域、生息域、生態、寿命、危険性、アオザメとヨシキリザメの違いなどを解説します。
ヨシキリザメとは
まず、ヨシキリザメの基本情報を紹介します。
基本情報
- 標準和名
- ヨシキリザメ(葦切鮫)
- 別名
- おばさん(千葉県)、ミズブカ(南日本)
- 英語名
- Blue shark
- 学名
- Prionace glauca
- 保全状況
- 準絶滅危惧種 / NT(Near Threatened)
- 分類
- メジロザメ目メジロザメ科ヨシキリザメ属
- 危険度
- シャークアタックの回数
- 13件のサメ事故(1580-2020年)
- サメの攻撃が原因の死亡事故
- 4件のサメによる死亡事故(1580-2020年)
- 生活様式
- 遊泳性
- 分布
- 北極圏を除くすべての大陸の沖合、地中海、温帯および熱帯の遠洋に生息。
- 日本国内での分布域
- 北海道全沿岸、陸奥湾、千島列島、日本列島太平洋沖、宮城県沖、千葉県銚子市、相模湾、まれに山陰・瀬戸内海、東シナ海。
- 生息域
- 12〜20°Cの範囲の水温。遠洋の外洋海域。繁殖期には大陸棚の端近くの沿岸地帯の海岸近くで見つかることもある。
- 水深
- 外洋の海表面から水深150m。水深350mで見つかることも。
- 大きさ
- 平均的な全長は3.3m
- 最大全長
- 3.8m。6mという記録はあるがは公式記録ではない。
- 体重
- 〜363kg
- 平均寿命
- 平均寿命は15〜16歳。
※サメの年齢を推定するのは難しく、多くのサメが過小評価されている可能性があるので今後さらに長くなる可能性もあります。
- 最大寿命
- 20歳
- 繁殖方法
- 胎生
- 妊娠期間
- 9〜12か月
- 産仔数
- 25〜130匹
- 幼魚の大きさ
- 41〜51cm
- 繁殖サイクル
- 不明
- 成熟年齢
- オス:4〜6歳、メス:5〜7歳
- 成熟サイズ
- オス:1.8m、メス:2.2m
- 歯の形状
- 三角形の鋸歯状の歯が数列。各歯は8〜15日ごとに生え変わる。
- 泳ぐ速度
- 海で最も速いサメのひとつ
- 性格
- 攻撃的なサメではないが、臆病なサメでもない
- サメの生態
- 長距離回遊
- 1日の過ごし方
- 夜になると沿岸に近づいてくる
- 好きな食べ物
- イカが好きでイカの繁殖地に行く。イカが手に入らないときは、タコ、アカザエビ、カニ、エビ、小さなサメ、硬骨魚、海鳥。トロール網からタラを盗んで食べることも。
- 海の仲間のお友達
- ブリモドキ。同種のヨシキリザメと性別とサイズに基づいてグループを形成。
- 生息年代
- 不明
- 命名された年
- 1758年
- サメが住んでいる水深
※水深200mの深海を星5と評価
- 巨大ザメ指数
※最大全長が5m以上のサメを星5と評価
- 水族館で会える可能性
- ペットとして飼育できる可能性
ヨシキリザメは人食いザメなの?人間への危険性は?
1580-2020年という500年近い歴史の中で、ヨシキリザメに襲われたという報告は13件しかなく、そのうち死亡したのは4件しかありません。
そのため、ホホジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメなどの他のサメに比べて、死に至る危険性は低いのではないかと考えられています。
しかしながら、ヨシキリザメはヨゴレと同じように難破した船員を捕食するといわれており、インディアナポリス号沈没でもその名を知られています。
空中または海の災害後の攻撃の報告もあります。
ヨシキリザメは人間を攻撃する前に15分ほど旋回し、そのあと一口噛みつくことが多いそうです。
ヨシキリザメの人食いザメとしての危険性について考察
ソースを示せないのですが、過去にディスカバリーチャンネルで目の細かい鋼鉄の鎖をつなぎ合わせた鎖かたびらのようなシャークスーツでヨシキリザメのいる海域に潜って、その性能を確かめる?ような動画を見たことがあるのですが、ヨシキリザメはしばらく旋回し、そのあと一口噛みついた記憶があります。
動画を見つけることができたらさらに詳しく捕捉できるのですが、その動画を見た印象だとヨシキリザメは人間に対してまったく臆病なサメではないといった印象でした。
ヨシキリザメの特徴や生態とは
ヨシキリザメは、そのスリムな体、長いひれ、円錐形のすっとした鼻が特徴です。
尖った長い胸ビレを持ち、その長さはだいたい鼻からエラの切れ目の前までの距離と同じです。
同じように長い胸ビレを持つヨゴレと比較すると、ヨシキリザメの胸ビレは長くてスッとしています。
ヨシキリザメは基本的にはゆっくり泳いでいますが、餌となる魚を見つけたときなどの外的要因によって刺激されると速度が上がります。
このときの泳ぐ速さは、魚類の中でも最速の部類に入ります。
ヨシキリザメの大きな特徴はその体の色の青さです。
ヨシキリザメは、海のような深い青色(インディゴブルー)をしているため世界で最も美しいサメのひとつといわれています。
しかしながら、ヨシキリザメは完全に青いわけではありません。
その名前の由来どおり、体の上半分は濃い青色ですが、体の下半分は灰色がかっています。
ヨシキリザメのコントラストがきいた体色は保護色となっており、簡単に見つからないようにするためのものです。
上から見ると、濃い青色が水に溶け込みますが、下から見ると灰色がかって明るい部分は日光の明るさに溶け込んでしまいます。
性格
ヨシキリザメは臆病ではありません。
恐れることなく人間や海に出るボートに向かって行くことが知られているため、ヨシキリザメは「危険な」種に分類されます。
また、ヨシキリザメは目にするものを食べてしまう食いしんぼうなサメであり、さらに集団で生活しているので注意が必要です。
ヨシキリザメはホホジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメと比較すると「過度に攻撃的ではないサメ」と説明されてはいますが、「試しに噛みついてみる」ということを試みる可能性があるため注意する必要があります。
また、縄張り意識が強く、攻撃的な行動をとるため、ダイバーは細心の注意を払わなければなりません。
大きさ
ヨシキリザメは中型のサメです。
ヨシキリザメのオスは全長1.8~2.7メートル、体重27~54キロ。
ヨシキリザメのメスは全長が2.1~3メートルとレジャー用のカヤックやボートほどの長さになり、体重は91~181キロと子牛ほどの重さになります。
他の種類のサメと同じようにヨシキリザメもメスがオスよりも大きくなります。
また、繁殖行動のさいにオスが噛みつくことが多いため、メスはオスの3倍の厚さの皮膚をもっているのが特徴です。
好きな食べ物
ヨシキリザメの好きな食べ物はイカです。
どれくらいイカが好きかというとを、狩りをするためにイカの繁殖地に出向くくらいに好きなんだそうです。
ヨシキリザメは内側に向かって何列も並んだ鋸歯と、エラにある特殊な鰓孔(さいこう)のおかげでイカのような滑りやすい餌を食べることができるんだとか。
イカが手に入らないときは、カタクチイワシの群れ、サバ、アザラシ、カメ、タコ、ロブスター、カニ、エビ、小型のサメ、硬骨魚、海鳥などを食べます。
ヨシキリザメは好き嫌いがなく、あらゆる種類の獲物を食べ、お腹いっぱいになっても食べることができます。
食いしんぼうなヨシキリザメは死んだクジラやイルカも食べるためスカベンジャー(ごみやくずを拾い集めて生活する人)ともいわれています。
外洋で生きるヨシキリザメが食いしんぼうなのは生存戦略として理にかなっているのですが問題もあります。
ヨシキリザメは海中で目にするものをほとんどすべてのものを食べているので、プラスチックやゴムのタイヤなどのゴミを食べていることが知られています。(Ref.2)
これらの人工物を食べてしまうことでヨシキリザメは病気になり、さらには死ぬ可能性さえもあるのです。
ヨシキリザメとアオザメの違い
ヨシキリザメとアオザメの違いはまず見た目が違います。
こちらがアオザメ。
こちらがヨシキリザメ。
写真を見比べてみると、ヨシキリザメとアオザメの違いは一目でわかりますね。
ヨシキリザメはメジロザメの仲間でアオザメはホホジロザメなどのネズミザメの仲間です。
ヨシキリザメの分布域と生息域
ヨシキリザメの分布域と生息域について解説します。
分布域
ヨシキリザメの分布域は世界中の熱帯・亜熱帯海域です。
北はノルウェーから南はチリまで、南極以外のすべての大陸の沿岸に生息しています。
ウェールズ、カナダ、日本、南アフリカの沿岸でよく見られます。
- 西大西洋では、カナダのニューファンドランドからアルゼンチンまで、東大西洋では、ノルウェーから南アフリカまで、地中海も含めて生息
- インド洋では、南アフリカからインドネシアまで生息
- 西太平洋では、日本からニュージーランドまで生息
- 東太平洋では、アラスカ湾からチリまで生息
ヨシキリザメはコスモポリタンなサメです。
※コスモポリタンとは定住しないで、世界を放浪する人のこと。
生息域
ヨシキリザメは遠洋性のサメで、海底でも岸辺でもない外洋に生息しており、沖合で目撃されることがもっとも多いサメです。
水面から350メートルの深さまで生息しており、水温は7~16℃を好むサメです。
ヨシキリザメは外洋性の種なので、岸に近づくことはほとんどありませんが、海に浮かぶ島の周辺や大陸棚が狭い場所では、頻繁に沿岸を泳ぐことが知られています。
ヨシキリザメは回遊する習性があり、餌を求めて長距離を移動し、大西洋から太平洋を往復します。
ニューイングランドから南アフリカまでの距離と同じくらい長い距離を移動することができます。
たとえば、アメリカで標識放流されたヨシキリザメの多くがメキシコ湾流に乗ったあと、スペイン海域で捕獲されたり、カナリア諸島で標識放流されたヨシキリザメがキューバ沖で見つかったことがあるそうです。(Ref.1)
ヨシキリザメの名前の由来とは
学名の由来
ヨシキリザメの学名はPrionace glaucaといいます。
Prionaceはギリシャ語のprio(のこぎり)とakis(尖った)に由来し、おそらく歯を意味しています。
もしかしたら、akis(尖った)はヨシキリザメの特徴的な長い鼻先のことかもしれません。
glaucaはギリシャ語のglaukos(青みがかった灰色)に由来しています。
魚介類の学名の語彙は圧倒的にギリシャ語からの借用が多い傾向があります。
英語の名前の由来
ヨシキリザメの英語の名前はBlue Sharkといいます。
その見た目に由来しています。
日本語でアオザメというと別のサメ(Mako Shark)なので注意しましょう。
ヨシキリザメの交友関係
多くのサメは単独で行動しますが、ヨシキリザメ小さな集団を作り群れで生活します。
ヨシキリザメには、アオザメやホホジロザメなどの大型のサメを含むいくつかの捕食者がいます。
また、アシカやアザラシはヨシキリザメの胃や肝臓だけを食べてしまうそうです。
ヨシキリザメの長い旅には危険がつきもの、集団で移動するのは身を守るためです。
ヨシキリザメの群れには、メスだけで構成されているものと、オスだけで構成されているものがあります。
また、ヨシキリザメの群れの中には一定の社会的な秩序があり、体の大きい者がリーダーとなることが多く、はっきりとしたヒエラルキーを持っていることが知られています。
ヨシキリザメは群れの中では複雑な階層を形成しており、オオカミの行動をよく反映していることから、「海のオオカミ」と呼ばれているそうです。(Ref.2)
体の大きさで序列ができるのはアカシュモクザメの社会と同じなんですね。
ヨゴレほどではありませんが、ヨシキリザメもブリモドキと一緒に泳いでいることがあります。
ヨシキリザメの狩り
ヨシキリザメは狩りも集団で行うのが特徴で攻撃する前に獲物を囲みます。
ヨシキリザメは仲間たちと協力することで大きな獲物を攻撃することもあります。
また、ヨシキリザメの遊泳速度と三角形の鋭い歯もヨシキリザメたちの狩りでは役立っているそうです。
ヨシキリザメと人の関わり
日本でフカヒレとして加工されるサメの多くを占めるのがヨシキリザメです。
ヨシキリザメはマグロはえ縄漁などで混獲されることが多く、ヒレはフカヒレに、肉は練り物として利用されています。
ヨシキリザメは絶滅危惧種?
ヨシキリザメは絶滅危惧種?
ヨシキリザメは準絶滅危惧種(NT)と評価されています。
絶滅 | 絶滅危惧種 | 絶滅リスクは低い | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
1.絶滅(EX) | 2.野生絶滅(EW) | 3.深刻な危機(CR) | 4.危機(EN) | 5.危急(VU) | 6.準絶滅危惧(NT) | 7.低懸念(LC) |
どこにもいない | ほぼ絶滅 | かなりやばい | やばい | やばそう | そろそろやばい | 今は心配なし |
メガロドン | - | ヨゴレ、シロワニ、アカシュモクザメ | アオザメ、ニタリ、レモンザメ | オオメジロザメ、ホホジロザメ、クロヘリメジロザメ | イタチザメ、ヨシキリザメ | ネコザメ |
- | - | イリオモテヤマネコ、ラッコ | トキ、トラ | パンダ | トド | - |
- | - | - | ニホンウナギ | クロマグロ | - | ブリ |
※この他に、データ不足で正しく評価できない情報不足種 (DD / Data Deficient)、まだ評価がされていない未評価種 (NE / Not Evaluated)というふたつのカテゴリーがあります。
※IUCNレッドリストでは、未評価種 (NE)、情報不足種 (DD)、低懸念(LC)、.準絶滅危惧(NT)、絶滅危惧種(危急、危機、深刻な危機)、野生絶滅(EW)、絶滅(EX)の9つのカテゴリに分類しています。
※レッドリストについては『絶滅危惧種のサメの種類とは?IUCNレッドリストのまとめ【2021年10月版】』で解説しています。
ヨシキリザメは準絶滅危惧種(NT)という評価なので絶滅の心配はありませんが、いつ絶滅危惧種になってもおかしくないという位置付けです。
ヨシキリザメとワシントン条約
2022年11月、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)第19回締約国会議(CITESCoP19)にて、メジロザメ科のサメを附属書Ⅱに一括掲載することが提案され、採択されました。
ヨシキリザメは、メジロザメ目メジロザメ科に属するサメなので、今後はワシントン条約によって国際取引を規制されることになります。
現状、ヨシキリザメの絶滅リスクは準絶滅危惧(NT)なのですが、メジロザメ科のサメは外見が似ており見分けが困難という理由で一括掲載ということになりました。
ワシントン条約(CITES / サイテス)のリストに掲載されたサメ類と日本の対応について
ヨシキリザメを水族館で見たい
ヨシキリザメはほとんどの遠海魚と同様に飼育が難しいサメの一種です。
ときどき、水族館に登場するのですが、水族館での飼育はなかなかうまくいっていないのが現状です。
ヨシキリザメを飼育を初めて試みたのは1968年のサンディエゴのシーワールドです。
それ以来、北米、ヨーロッパ、アジアの他の少数の水族館がそれを試みました。
水族館のヨシキリザメのほとんどは約3か月以内という短い期間の飼育で、その後、野生に戻されたこともあります。
水族館での飼育下のヨシキリザメの世界最高記録は、葛西臨海水族館の2個体で246日と224日、ニュージャージー水族館の個体で210日です。
リスボン水族館で1人で194日、仙台うみの森水族館で2人で252日と873日。
飼育下で最も長く生き残ったヨシキリザメは、2018年7月27日に宮城県北東岸にある志津川湾で捕獲され、仙台うみの森水族館に運ばれました。
水族館に運び込まれたときの全長は51cm、推定体重は345g、年齢は約1歳でした。
その後、873日間生存しましたが、脱水症による水泳障害などの要因で死亡。
死亡時、全長は114cm、体重は4kgであった。
この成長率は、野生のヨシキリザメの成長率と同じであると言われています。
2022年5月16日から、八景島シーパラダイスにて、全長約40〜50センチ程度の生まれて間もない子ザメを13〜15匹ほど展示開始。
2022年5月17日時点では、餌を食べている個体も、なかなか食べない個体もいたように見えました。
- 1968年:シーワールド・サンディエゴ(アメリカ)円形水槽で1〜3か月間ヨシキリザメを数匹飼育。
- 1995年11月29日:モントレーベイ水族館(アメリカ)モントレー湾で捕獲された雌のヨシキリザメを飼育。壁への擦れから発生した喉の傷のため翌年の2月14日に安楽死。
- ?年:マリンランド・オブ・ザ・パシフィック(カリフォルニア州)最大3.5mまで深くなる大水槽でヨシキリザメを飼育したが水槽内で傷を負い死亡。
- ?年:アドベンチャー・アクアリウム(ニュージャージー州)1.8m程の個体を210日飼育。
- ?年:リスボン水族館(ポルトガル)数時間で死亡
- 2005年7月27日から9月25日まで:オセアノグラフィック(スペイン)1.1mの雌雄2個体の飼育。
- ?年:ドノスティア・サンセバスティアン水族館(スペイン)。
- 1987年:国営沖縄記念公園水族館(沖縄県)が30日程度飼育。
- 1999年:葛西臨海水族園(東京都江戸川区)ヨシキリザメを大水槽に搬入し、246日飼育展示(当時の世界最高記録)。
- 2003年:マリンピア松島水族館(宮城県にあったが閉館)2003年7月17日に捕獲したヨシキリザメを56日間飼育。
- 2016年6月21日〜2017年02月28日:仙台うみの杜水族館(宮城県)同館で飼育した17頭目の個体。宮城県石巻市の太平洋上に浮かぶ島、金華山沖で捕獲。2017年2月21日に飼育日数247日を達成して最長記録を更新。この個体は飼育日数252日で死亡。
- 2018年:むろと廃校水族館(高知県室戸市室戸岬町)25mプール水槽でヨシキリザメの飼育展示に挑戦。室戸市の三津大敷組合の定置網にかかった全長1.3mのヨシキリザメ。数か月飼育展示。土砂災害で弱ってしまい海に返した。
- 2018年7月27日〜2020年12月15日:仙台うみの杜水族館(宮城県)2019年4月5日に再び世界最高記録を更新。飼育記録は873日。
- 2020年6月6日:葛西臨海水族園(東京都江戸川区)新たに二尾のヨシキリザメの幼体を搬入し同年10月まで飼育。
- 2021年6月19日:伊豆・三津シーパラダイス(沼津市内浦長浜の水族館)16日に駿河湾の巻き網漁で捕獲。全長約50センチの生まれて間もない子ザメ。現在は展示中止。詳細不明。
- 2022年5月16日〜24日:八景島シーパラダイス(神奈川県の水族館)漁師さんの協力で定置網漁に入ったヨシキリザメを受け入れ、16日より展示。全長約40〜50センチ程度の生まれて間もない子ザメが13〜15匹(2022年5月17日時点の数)。25日朝、死亡したため展示を中止。
- 2022年11月15日〜:仙台うみの杜水族館(宮城県)飼育記録を開始。
おわりに
仙台うみの杜水族館や葛西臨海水族園などで長期飼育が成功しているヨシキリザメ。
食卓のかまぼこやフカヒレよりも元気に泳いでいるヨシキリザメに会える機会が増えるといいなと思います。
参考文献一覧
(2)Kiddle encyclopedia, “Blue shark Facts for Kids”,2021年6月27日に閲覧。