ブログ内検索

※当ブログは記事内にプロモーションが含む場合があります。

生態や特徴をわかりやすく解説

ニタリはどんなサメ?生態、特徴、大きさ、水族館での飼育状況、マオナガとの違いをわかりやすく解説

2023年2月24日

ニタリはオナガザメの仲間です。
水族館で飼育されることはほとんどないためなかなか出会う機会はありません。
このブログでは、ニタリの特徴などを解説します。

ニタリとは学名 Alopias pelagicus 1935年

分類Scientific Classification

ニタリ(学名:Alopias pelagicus 英語名:Pelagic thresher)は、ネズミザメ目 Lamniformes > オナガザメ科 Alopiidae > オナガザメ属 Alopiasに属するサメです。

界 Kingdom
動物界 Animalia
門 Phylum
脊索動物門 Chordata
綱 Class
軟骨魚綱 Chondrichthyes
亜綱 Subclass
板鰓亜綱(ばんさいあこう) Elasmobranchii
亜区 Subcohort
サメ亜区 Selachii
上目 Superorder
ネズミザメ上目 Galeomorphi
目 Order
ネズミザメ目 Lamniformes
科 Family
オナガザメ科 Alopiidae
属 Genus
オナガザメ属 Alopias
種 Species
ニタリ A. pelagicus

基本情報

まず、ニタリの基本情報を紹介します。

標準和名
ニタリ
別名
ねずみぶか(山口県瀬戸内海側、宮崎県)※参照
英語名
Pelagic thresher
学名
Alopias pelagicus
分類
ネズミザメ目 Lamniformes > オナガザメ科 Alopiidae > オナガザメ属 Alopias
命名された年
1935年
保全状況
絶滅危惧種:危機(EN / Endangered)
ワシントン条約CITES
附属書Ⅱ
最大全長
428cm
シャークアタックの回数
0件のサメ事故(1580-2023年)
サメの攻撃が原因の死亡事故
0件のサメによる死亡事故(1580-2023年)
危険度
水族館で会える可能性
ペットとして飼育できる可能性

ニタリと人間との関わり

ニタリと人間との関わりを食用、保全状況、ワシントン条約(CITES)、危険性の4つの面から解説します。

食用などの活用方法

ニタリは遠洋および沿岸漁業のはえ縄、巻き網、刺網漁業で対象種または混獲で漁獲されているサメです。
肉は生鮮食品や燻製、塩干物として、ヒレ、肝油、サメ皮として活用されています。
また、ニタリを含むオナガザメの3種はすべて国際ゲームフィッシュ協会(IGFA)によってゲームフィッシュとみなされています。
ニタリは捕獲後すぐにリリースしても死んでしまうことが多いとみられているので、ゲームフィッシュの対象でなくなるのを願うばかりです。

保全状況

ニタリは絶滅危惧種?

ニタリは絶滅危惧種:危機(EN / Endangered)と評価されています。

絶滅絶滅危惧種絶滅リスクは低い
1.絶滅(EX)2.野生絶滅(EW)3.深刻な危機(CR)4.危機(EN)5.危急(VU)6.準絶滅危惧(NT)7.低懸念(LC)
どこにもいない
ほぼ絶滅
かなりやばい
やばい
やばそう
そろそろやばい
今は心配なし
メガロドン -ヨゴレシロワニアカシュモクザメアオザメニタリレモンザメオオメジロザメホホジロザメクロヘリメジロザメイタチザメヨシキリザメネコザメ
 - -イリオモテヤマネコ、ラッコトキ、トラパンダトド -
 - - -ニホンウナギクロマグロ -ブリ

※この他に、データ不足で正しく評価できない情報不足種 (DD / Data Deficient)、まだ評価がされていない未評価種 (NE / Not Evaluated)というふたつのカテゴリーがあります。
※IUCNレッドリストでは、未評価種 (NE)、情報不足種 (DD)、低懸念(LC)、.準絶滅危惧(NT)、絶滅危惧種(危急、危機、深刻な危機)、野生絶滅(EW)、絶滅(EX)の9つのカテゴリに分類しています。
レッドリストについては『絶滅危惧種のサメの種類とは?IUCNレッドリストのまとめ【2021年10月版】』で解説しています。

ニタリの個体数は太平洋とインド洋の両方で減少していると推定されています。
インド洋から太平洋にかけての地域の分布全体では過去3世代(55.5年)で50-79%減少したと推定されているため、IUCNレッドリストの絶滅危惧種の中で2番目に絶滅の危機にさらされている危機種(EN / Endangered)と評価されています。

絶滅危惧種のサメの種類とは?IUCNレッドリストのまとめ【2021年10月版】

ワシントン条約(CITES)

ワシントン条約(CITES)
附属書Ⅱ

ニタリは2016年ヨハネスブルグ会議にてワシントン条約(CITES)の附属書Ⅱに掲載されました。

ワシントン条約(CITES / サイテス)のリストに掲載されたサメ類と日本の対応について

危険性

危険度
シャークアタックの回数
0件のサメ事故(1580-2023年)
サメの攻撃が原因の死亡事故
0件のサメによる死亡事故(1580-2023年)

ニタリは最大全長が428cmになりますが、1580-2023年までシャークアタックに関与したことはありません。
ダイバーや泳ぐ人を見かけても避けます。

ニタリの形態

ニタリはどんなサメ?生態、特徴、大きさをわかりやすく解説

引用:FAO“ SHARKS OF THE WORLD”, 2002を元にMUSEA BLOGが編集

見た目の特徴(形態)

  1. 尾びれの上半分がとにかく長い
  2. 胸びれも長め
  3. 鼻先が短い小顔で丸顔
  4. くりっとした丸い目
  5. 長い尾びれを上下に振って獲物を攻撃する

大きさ

平均的な大きさ
260〜292cm
最大全長
428cm
体重
69.5kg

マオナガとニタリの違い

ニタリとマオナガとハチワレの違いを表にしました。
ニタリはマオナガと見た目がそっくりということから「ニタリ」になりました。
ぱっと見の見た目はほぼ同じですが、ニタリの方がかわいらしいお顔です。
ハチワレは後頭部の膨らみが特徴的なのでわかりやすいでしょう。
もしも海の中でニタリとマオナガとハチワレの遭遇した場合はその場での見分けは難しいかもしれません。

にゃぶり
にゃぶり
ニタリの方が丸みがある気がするね
わたし
わたし
マオナガとニタリの違いで一番わかりやすいのは、まん丸お目目のおちょぼ口だったらニタリ説

この比較表を作るにあたって、マオナガとニタリの写真を何枚か比較しましたが、少し困り顔でかわいい方がニタリでだいたい合っているような気がします 笑

ニタリマオナガハチワレ
学名Alopias pelagicusAlopias vulpinusAlopias superciliosus
英語名Pelagic thresherCommon thresherBigeye thresher
大きさ最大428cm最大573cm最大488cm
水深0〜300m(通常150mまで)0〜650m(通常200mまで)0〜730m(通常100mまで)
目の大きさ大きくてかわいらしい普通上下に長く大きい
特徴胸びれの付け根が付近が白くない胸びれの付け根が付近が白い後頭部が八の字に膨らんでいる

ニタリの分布と生息域

分布域
地中海を含む太平洋とインド洋の沖合
日本国内での分布域
房総半島より南の太平洋側、山口県の日本海側(
生息域
主に外洋
水深
水深0〜300m(通常150mまで)

分布域

オナガザメは外洋性のサメで地中海を含む太平洋とインド洋の沖合に生息。
台湾の北東部沿岸に多く生息しているとみられています。

生息域

主に外洋の表層〜水深150mまでの海域に生息しています。

ニタリの生態

長い尾びれで狩りをする動画

ニタリが魚の群れの中に猛スピードで突っ込み尾びれで狩りをして魚を食べる動画です。

にゃぶり
にゃぶり
パクッとお魚を食べるところが可愛いね!

ライフスタイル

泳ぐ速度
- キロ
性格
-
1日の過ごし方
-
好きな食べ物
ニシン、トビウオ、アオリイカ

繁殖

繁殖方法
卵胎生(Ovoviviparity)
妊娠期間
- ヶ月
一度に産む数
2匹
子ザメの大きさ
約130〜160cm
繁殖サイクル
調査中
成熟年齢
8〜9歳
成熟サイズ
オス:全長267〜276cm、メス:全長282-292cm

ニタリは一度に産む子ザメの数が2匹と少ないので、個体数の増加率がとても低く乱獲に弱いサメです。

寿命

平均寿命
- 歳
最大寿命
24~28歳

ニタリを水族館で見たい

ニタリは飼育が難しいサメです。
そのため水族館で見かけることはほとんどありません。

2023年2月時点、ニタリを飼育している水族館はありません。

飼育したことがある水族館一覧

葛西臨海水族園のニタリ
引用:葛西臨海水族園のニタリ

水族館名飼育期間大きさ性別採集場所・方法
海遊館(大阪府)2008年6月不明不明高知県で捕獲。2008年6月8日から7月6日にかけて、定置網に13個体のニタリの入網があり、3個体を以布利港内の生簀へ収容。生簀におけるニタリの飼育を11日〜26日間行い、餌付けに成功。展示には至っていない。
葛西臨海水族園(東京都)2015年4月20日〜?不明不明傷負いのニタリを展示。
沖縄美ら海水族館(沖縄県)2016年ごろ?不明不明定置網漁でツマジロ、オグロメジロザメ、ニタリ入網有だが、飼育・展示には至っていない?
沖縄美ら海水族館(沖縄県)2016年12月30日不明不明読谷村、飼育・展示には至っていない?

参考文献一覧

(1)アントネッラ フェッラーリ、谷内透監修『サメガイドブック―世界のサメ・エイ図鑑』TBSブリタニカ、2001年(初版第2刷)。
(2)スティーブ・パーカー (著)、仲谷一宏 (監修)、 櫻井英里子 (翻訳)『世界サメ図鑑』ネコパブリッシング、2020年(第5刷)。
(3)仲谷一宏『サメ-海の王者たち-改訂版』ブックマン社、2016年(初版第1刷)。 (4)田中彰(監修)『美しき捕食者 サメ図鑑』実業之日本社、2021年(初版第3刷)。
(5)谷内透『サメの自然史』東京大学出版会、1997年(初版)。
(6) David A. Ebert (著), Marc Dando (著), Sarah Fowler (著), Rima Jabado (はしがき, 寄稿) “Sharks of the World” Princeton University Press,2021年
(7)IUCN “Pelagic thresher / Alopias pelagicus
(8)Florida Museum “DISCOVER FISHES Heptranchias perlo
(9)Fishbase “Alopias pelagicus Nakamura, 1935 Pelagic thresher
  • この記事を書いた人
  • 最新記事
サメブロガーReinoのプロフィール写真

シャーク・アクティビストReino

シャーク・アクティビストのReinoです。 サメ専門ブロガー&YouTuberとしてサメの生態や保全についてお伝えしています。 佐賀県唐津市生まれ、東京育ち。 慶應義塾大学文学部卒業。 保有資格は環境社会検定試験(eco検定)、日本さかな検定(ととけん)3級🐟 関心があるのは、哲学、サメの保全、環境倫理学、水産学、SDGs14。 好きなものは、7 MEN 侍、SixTONES、永瀬廉(King & Prince)。ブログの執筆と監修を行っています。

-生態や特徴をわかりやすく解説