ブログ内検索

※当ブログは記事内にプロモーションが含む場合があります。

漁業

乱獲とは?問題点や解決策をわかりやすく解説

2022年12月22日

乱獲とは

乱獲とは?問題点や解決策をわかりやすく解説

乱獲の読み方は「らんかく」です。
魚を乱獲することを英語では“overfishing”といいます。

乱獲の意味をわかりやすく

乱獲の意味は、魚や鳥や野生動物などの生きものを過剰に捕獲することです。
希少な野生植物や人間が使用するものの原料に用いられる植物の過剰な伐採なども含まれます。
乱獲により動植物を過剰に捕獲、伐採することで次世代の資源が増加する速度(再生産速度)をこえてしまい個体数を維持することが難しくなり、次世代の個体数が徐々に減っていき、やがては絶滅してしまうのです。
乱獲は世界的な問題であり、魚の個体数の減少や海の生態系にも害を及ぼしています。

乱獲により個体数が減っている動植物や魚類の例

個体数が減っている動植物や魚類分類問題原因
サメ類軟骨魚類554種のうち約3割の137種が絶滅危惧種フカヒレを目的とした乱獲
コツメカワウソ(Aonyx cinerea)哺乳類絶滅危惧種(危急種 / VU)毛皮目的の乱獲、ペットとして日本などへ輸出するための乱獲
ローズウッド(Dalbergia nigra)植物絶滅危惧種(危急種 / VU)高級家具や楽器や化粧品の原料のために乱獲

乱獲の問題

乱獲の問題点は、魚を獲りすぎてしまった(=過剰な漁獲圧)せいで、将来手に入るはずの食料や富を失ってしまうことです。
つまり、乱獲は持続的な漁業ではないということです。

乱獲の種類問題原因
生産乱獲(yield overfishing)個体数の減少極端な乱獲状態が継続することで個体数が減少し続けて、やがて絶滅してしまうこと。
経済乱獲(economic overfishing)経済的な損失過剰な漁獲圧のせいで得られたはずの経済的利益を失ってしまうこと。

乱獲はなんのため?デメリットは?

乱獲は短期間であれば漁獲量を増やすことができるので経済的効果が得られます。
ところが、乱獲により漁獲量が増えるのは一時的なものであり、一定量を採り尽くすと今度は魚がいなくなってしまいます。
ある種の魚がいなくなることで、その海域の生態系のバランスが崩れてしまったり、その魚を捕食していた大型魚の個体数が減ってしまうこともあります。
つまり、長期的にみると乱獲にはデメリットしかないのです。

なぜ乱獲で個体数が減少するの?

魚などの海洋資源は適正数だけ獲っていれば再生産することが可能です。
成熟して卵を産み終えた大人の魚を適正数だけ獲っていれば個体数は減らないはずです。

ところが、乱獲により親となる魚の数が減ってしまい産む卵の量が減ってしまうと、次世代の魚の個体数が減ってしまいます。
獲れる魚の量が減っていくと、次世代の魚(=大きくなる前の小さな魚)も獲らざるを得なくなってしまいます。
そうなると、ただでさえ減ってしまった次世代の魚の個体数が減少してしまいます。

魚が成熟して卵を産めるようになるには2~3年ほどの時間がかかります(成熟するまでの期間は魚種により異なる)。
つまり、漁獲量を維持するために大きくなる前の小さな魚を獲るということは、次世代の魚が親になって卵を産む繁殖の機会を奪うということです。
これから卵を産むはずの小さな魚をたくさん獲れば、それだけ次世代の魚の個体数は減ってしまいます。

魚の乱獲はなぜ進むのか

魚の乱獲はなぜ進むのでしょうか。

乱獲の原因は?

魚の乱獲が進んだ原因は次のとおり。

  1. 戦後、魚群探知機の発達したため(1990年代からはさらに高性能になり漁獲が急増)。
  2. 漁船や漁具が進化、大型化して魚を根こそぎ獲ることができるようになったため。
  3. 漁獲が低迷するまで獲り尽くし、他の漁場に移動するということを繰り返したため。

魚群探知機の発達、漁船や漁具が進化などにより人間は魚を獲ることが上手くなりすぎました。
進化した漁具や漁船や冷凍設備などによって大量の魚を素早く獲り、大量に輸送することが可能になりました。
魚群探知機は魚の発見を容易にし、船内の冷蔵設備や処理設備は、大型船が一度の漁で数カ月にも及ぶ長い期間でも海に留まることができるようになりました。
また、世界の人口の増加、水産物の需要の増加、国によっては持続可能なレベルを超えた漁業への規制が足りないことなども乱獲の要因となっています。

乱獲の対策は?

次に乱獲の対策について解説します。

漁業の乱獲問題から排他的経済水域(EEZ)の設定へ

第2次世界大戦後の1950~60年代になると、漁場は沿岸から沖合へ、沖合から遠洋へと拡大していきました。
この結果、日本の遠洋漁業生産量はピークの1973年には400万トンに迫り、日本の漁業生産量全体の約4割を占めるまでになりました。
当時は「公海自由の原則」があり、世界中のどこの国でも沿岸3海里(約3キロメートル)の外では、魚を好きなだけ獲ることができる時代でした。
先進国は発展途上国の漁場でも自由に魚を取ることができました。
ところが、このころは魚を乱獲するだけではなく、漁業技術を持たないために漁場が手付かずとなっている発展途上国など、海沿いにある他国の資源を乱獲するという問題も発生していました。
その後、遠洋底びき網漁業がピークを迎えていた1970年代に南米、アジア及びアフリカ諸国などを中心に、沿岸国の利益の保護を目的として、200海里の排他的経済水域(EEZ)が設定されることになりました。
1977年には、米国及びソビエト連邦をはじめカナダや欧州共同体(EC)諸国も200海里水域の設定に踏み切ったことにより200海里時代が到来となったのです。
排他的経済水域(EEZ)が設定が設定されたことで他国の漁場で乱獲をして、魚が減ったら別の場所に移って乱獲するということはできなくなりました。

最大持続生産量MSY

乱獲の対策には、持続的に採捕可能な最大の漁獲量「MSY(Maximum Sustainable Yield / 最大持続生産量)」という考え方があります。
鉱物資源や石油資源とは違って、魚の数は繁殖により毎年新しい個体が誕生します。
前述のように乱獲により魚の数が再生産能力を上回るほど大きく減少してしまうと、繁殖し個体数を維持することが難しくなっていきます。

  1. 魚の増え方が最大になるような親魚の個体数を維持する
  2. 次世代の個体数が増えた分だけ親魚を獲る
  3. 長期的な漁獲量を最大にすることができる

上記のような手順で、魚の数の増加分に当たる量だけを漁獲すれば、魚の数は常に最適化された数を維持され漁業者は毎年持続的に漁獲することができます。
簡単にいうと、元本には手を付けずに利子だけを使っていこうということです。
この持続的に採捕可能な最大の漁獲量のことを、Maximum Sustainable Yield(最大持続生産量)といい、略称は「MSY」です。
MSYは漁業資源管理の基礎となる概念です。
国連は乱獲による資源の減少を防ぐために、海洋法条約第61条で200海里のうち排他的経済水域内(EEZ)における生物資源管理の目標としてMSYを掲げています。

資源管理の手法は?

魚の数(資源)を管理するには、次のような資源管理の手法があります。

方法期待できる効果
投入量規制(インプットコントロール)漁船の隻数や規模、漁獲日数等を制限することによって漁獲圧力を入口で制限漁獲圧力を入口で制限することができる
技術的規制(テクニカルコントロール)漁船設備や漁具の仕様を規制船の数や大きさ、漁具などを規制することで適正な漁獲量にとどめることができる
産出量規制(アウトプットコントロール)漁獲可能量(TAC:Total Allowable Catch)の設定等により漁獲量を制限持ち帰る魚の量に上限をつけることで乱獲を防ぐので出口で制限することができる

これらの規制の中で乱獲を防ぐ効果が高いのは漁獲量の上限となる漁獲枠を設定する産出量規制(アウトプットコントロール)です。

漁獲可能量(TAC)とは

魚を獲りすぎないように漁獲量の上限となる漁獲枠を設定することは乱獲への対策になります。
魚種別に1年間の漁獲量を設定することを漁獲可能量(TAC/ Total Allowable Catch)といいます。

方法メリットデメリット
ダービー方式(オリンピック方式)TACを早い者勝ちで奪い合う多く魚を獲れば多くの漁獲枠を早い者勝ちで使うことができる。資本主義のように大きな力を持つ者(=大きな漁船、設備)に有利。競争に勝つために操業コストが増加、漁業者間の早獲り競争が激化。小規模漁業者は不利。
個別漁獲枠方式(IQ方式)TACをあらかじめ個々の漁業者に配分個別枠によって個人の漁獲枠が確保されているので、急いで魚を獲る必要がない。社会主義のような公平性がある。制度の導入時に漁業関係者から反発されることが多い。ダービー方式で多くの魚を獲る能力のある大規模漁業者は不利。

ダービー方式(オリンピック方式)の場合

TACをあらかじめ設定して、その枠の中で漁業者が早い者勝ちで漁をするのがダービー方式(オリンピック方式)です。
たとえば、100トンの漁獲枠があったとします。
それを10人の漁師が早い者勝ちで奪い合い、100トンに達した時点で漁ができなくなってしまいます。
漁船の大きさ、設備など事業規模が大きい漁師は多く漁獲できるので有利ですが、小規模な漁業者には不利なのがダービー方式(オリンピック方式)です。

ダービー方式(オリンピック方式)は資本主義的なので、漁獲力の高い設備や多くの人材を雇用することができる大規模な漁業者に有利な方法です。

にゃぶり
にゃぶり
50トン獲ることができる漁師もいれば、5トンしか獲れない漁師もいるってことだね!

個別漁獲枠方式(IQ方式)の場合

TACをあらかじめ個々の漁業者に配分しておくのが個別漁獲枠方式(IQ方式)です。
たとえば、100トンの漁獲枠があったとします。
それを10人の漁師があらかじめ10トンずつわけ合います。

社会主義的な公平さがあるのが個別漁獲枠方式(IQ方式)のメリットです。

にゃぶり
にゃぶり
個別枠によって個人の漁獲枠が確保されているんだね!
わたし
わたし
早い者勝ちじゃないから安心だね

設定された漁獲枠から効率よく稼ぐために、大きさや漁期を見極めて高く売れる状態の魚を狙って獲ることができます。
また、大きな魚を狙って獲るため、小さな魚が生き残ることができるというメリットがあるため、乱獲の対策にもなります。
個別漁獲枠方式(IQ方式)は乱獲を防ぐだけではなく、魚の個体数の維持、漁業者が早い者勝ち競争から解放されるのもメリットです。

漁業の問題に関心がある人におすすめの本

魚が食べられなくなる日 / 勝川俊雄

東京海洋大学准教授の勝川俊雄さんの本。
漁業の問題が平易な表現で解説されているので知識がない人でもサクサク読める本です。
乱獲の問題に関心がある人におすすめ。

日本の漁業が崩壊する本当の理由 / 片野歩

水産会社社員の片野歩さんの本。
Q & A形式でわかりやすく漁業の問題を解説。
現役漁師親子を交えた座談会は読み応えあり。

漁業の問題などに関するブログ

アブラボウズはどんな魚?駅弁あぶらぼうず伝説で人気の深海魚を解説

漁業

2023/2/7

深海の大トロ!?アブラボウズはどんな魚?駅弁あぶらぼうず伝説で人気の深海魚を解説

アブラボウズ(Erilepis zonifer)は小田原近辺では昔から食べられていた深海魚で深海の大トロとも呼ばれています。 ところが、脂肪分が40%もあり、食べすぎるとお腹を壊すことがあるせいなのか未利用魚となっているようです。 わたしは旅のオトモとしてアブラボウズの駅弁「あぶらぼうず伝説」買うことが多いのですが、どんな魚なんだろう?といつも気になっていました。 ※このアブラボウズの駅弁「あぶらぼうず伝説」はお弁当・お惣菜大賞2020で優秀賞を獲得。 アブラボウズは水族館で飼育されることもあまりないため ...

ブログを読む

未利用魚とは?おさかな一覧や廃棄の問題、通販やサブスクでの活用を紹介

漁業

2023/1/28

未利用魚とは?種類の一覧や廃棄の問題についても解説

海に囲まれた日本では魚介類は主要な食料資源であり、魚食文化が形成されてきたにも関わらず、魚の消費は落ち込んでいます。 また近年、SDGsやフードロスなど観点から未利用魚が問題視されているのをご存知ですか? 最近では、未利用魚のサブスクや通販などで、どうにか未利用魚を減らそうをいう取り組みが日本各地で行われています。 このブログでは未利用魚の問題やどんな魚が未利用魚なのかについて解説します。 未利用魚とは? 「未利用魚(Underutilized Fish)」とは、水産物の流通過程において魚の大きさが不ぞろ ...

ブログを読む

魚のサブスクのおすすめは?未利用魚から地魚まで魚食を楽しもう

漁業

2024/4/17

魚のサブスクのおすすめは?未利用魚から地魚まで魚食を楽しもう

魚のサブスクとは? 魚のサブスクとは、旬のお魚や全国の漁港から厳選した旬の地魚や未利用魚などの定期便に届くサブスクリプションサービスです。 どんなサービス? 水産庁の魚食に関する調査によると、魚料理が「好き」又は「やや好き」と回答した人の割合は約9割もいるのにも関わらず、家庭における魚介類の人気度が下がっています。 その理由のひとつが調理の手間! 魚のサブスクなら面倒な下処理を済ませているので、自分で魚をさばくことができないという人でも安心なんです。 こんな人におすすめ! 魚の下処理をしたくない人 手軽に ...

ブログを読む

乱獲とは?問題点や解決策をわかりやすく解説

漁業

2023/1/17

乱獲とは?問題点や解決策をわかりやすく解説

乱獲とは 乱獲の読み方は「らんかく」です。 魚を乱獲することを英語では“overfishing”といいます。 乱獲の意味をわかりやすく 乱獲の意味は、魚や鳥や野生動物などの生きものを過剰に捕獲することです。 希少な野生植物や人間が使用するものの原料に用いられる植物の過剰な伐採なども含まれます。 乱獲により動植物を過剰に捕獲、伐採することで次世代の資源が増加する速度(再生産速度)をこえてしまい個体数を維持することが難しくなり、次世代の個体数が徐々に減っていき、やがては絶滅してしまうのです。 乱獲は世界的な問 ...

ブログを読む

IUU漁業の問題とは?わかりやすく解説

漁業

2023/3/12

IUU漁業の問題や対策をわかりやすく解説

IUU漁業とは IUUは以下の単語の頭文字をとっています。 Illegal(違法) Unreported(無報告) Unregulated(無規制) IUU漁業とは、違法、無報告、無規制な漁業のことです。 たとえば、乱獲、密漁、強制労働などによる人権侵害、違法な漁具や漁法を使用する漁など水産資源の保全・管理に関する法的規制に違反して行われている漁業のことをいいます。 意味 例 違法(Illegal) 国や漁業管理機関の許可なくまたは国内法や国際法に違反して行う漁業 漁獲枠の無視、違法な漁具や漁法での漁業( ...

ブログを読む

2048年の未来には魚を食べられない?海から魚がいなくなる理由とは

漁業

2024/1/7

2048年には魚がいなくなる?魚を食べられなくなる未来になりそうな理由とは

乱獲による資源の枯渇、生態系バランスの悪化、絶滅危惧種の混獲、ゴーストフィッシング、海洋汚染など海はさまざまな問題を抱えています。 今回のブログでは、海と魚の問題について考えてみます。 海と魚の問題 はじめに海と魚の問題について考えてみます。 魚がいなくなった? 1945年10月16日に設立された『国連食糧農業機関(FAO / The Food and Agriculture Organization of the United Nations)』は、1950年以来、約200カ国で収集した漁獲データを『世 ...

ブログを読む

魚は栄養成分たっぷり!DHAが多い魚や肉ランキング:UnsplashのBen Wicksが撮影した写真

漁業

2023/1/20

魚は栄養成分たっぷり!DHAが多い魚や肉ランキング

魚を食べる人が年々減少傾向にありますが、その栄養成分が話題になることがよくあります。 今回のブログではお魚の栄養成分について解説します。 魚のサブスクのおすすめは?未利用魚から地魚まで魚食を楽しもう 魚食はヘルシーで栄養成分たっぷり 魚介類には、良質の動物性タンパク質やビタミンだけでなく、動脈硬化の予防が期待されるDHAなど、健康維持に役立つとされる成分がいっぱい! それにもかかわらず、近年「魚離れ」が急速に進んでいます。 そんな今だからこそお魚のサブスクでお魚を食べてみませんか? 低カロリーで栄養満点 ...

ブログを読む

サメの保全などに関するブログ

サメが絶滅危惧種になってしまった原因とは?

サメの保護(保全)

2023/9/25

サメが絶滅危惧種になってしまった原因とは?

サメといえば獰猛で恐ろしい海のハンターというイメージを持っている人も多いかもしれません。 ところが、世界の海に生息するサメの個体数はここ50年間で大きく減少しています。 水族館でおなじみのシロワニアカシュモクザメ、ジョーズで有名なホホジロザメなども実は絶滅危惧種なんです。 今回は、多くのサメが絶滅の危機に直面している原因について解説します。 絶滅危惧種とは? 絶滅危惧種とは、絶滅のおそれのある野生生物のことです。 この絶滅危惧種をまとめたものがレッドリスト(正式名称:絶滅のおそれのある種のレッドリスト) ...

ブログを読む

地球温暖化によるサメへの影響をわかりやすく解説

サメの保護(保全)

2024/5/19

地球温暖化によるサメへの影響をわかりやすく解説

地球温暖化とは まずはじめに地球温暖化とは何かということからおさらいしましょう。 メカニズム 地球の表面は太陽からのエネルギーで温められています。 温められた熱の一部は大気中の温室効果ガス(二酸化炭素など)に吸収されて、地球上に残ります。 大気中の二酸化炭素の量が適度なら、地球全体の気温は平均約15℃ほどに保たれます。 もしも地球に温室効果ガスがなかったらマイナス18℃になってしまいます。 そうなんです。 わたしたちが生きていく上で最適な温度が保たれているのは二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスのおかげな ...

ブログを読む

サメ保護論はいつから?歴史や背景をわかりやすく解説

サメの保護(保全)

2023/6/29

サメ保護論はいつから?歴史や背景をわかりやすく解説

世界サメ図鑑(2010年)によると、人間によって漁獲されるサメの数は年間で5,000万〜1億匹にもなるとみられています。 また、サメの種数は557種類ほどいますが、そのうちのおよそ30%にあたる168種が絶滅危惧種と評価されています。 サメの保護論を耳にしたことがある人は多いかもしれませんが、そのはじまりがいつだったのかを知る人はいないのでは? 今回のブログでは、サメの保護論のはじまりのきっかけやサメの保護が必要になった理由、時代背景などをわかりやすく解説します。 サメ保護論のはじまり かつてはサメの保護 ...

ブログを読む

海水温の上昇や乱獲の影響による魚やサメの小型化についてわかりやすく解説

サメの保護(保全)

2023/10/6

海水温の上昇や乱獲の影響による魚やサメの小型化についてわかりやすく解説

魚の小型化とは 魚の小型化とは、その言葉のとおり魚が小さくなるということです。 その原因として考えられている理由は次のとおり。 乱獲 地球温暖化で海水温が上昇したことによる酸素不足 そうなんです。 魚の小型化の原因には、乱獲と地球温暖化で海水温が上昇したことによる酸素不足のふたつが考えられます。 乱獲は人間が海からの恵みを過剰に獲りすぎたため、温暖化に関しては近代的な人間活動により二酸化炭素を多く排出してしまったためです。 乱獲による魚の小型化 混獲や乱獲などにより魚の数が減ると、小型・若齢で成熟する魚の ...

ブログを読む

海洋酸性化とは?仕組み、原因、サメへの影響、対策をわかりやすく解説

サメの保護(保全)

2023/3/17

海洋酸性化とは?仕組み、原因、サメへの影響、対策をわかりやすく解説

海洋酸性化とは 海洋酸性化とは、二酸化炭素量が増えることで海水が酸性になっていくことです。 どうしてこのようなことが起きてしまうのでしょうか。 海洋酸性化を英語でいうと? 海洋酸性化は英語で“ocean acidification”といいます。 oceanは「海洋」、acidificationは「酸性化」なので、そのままの意味ですね。 英語での読み方は、「オーシャン・アシディフィケイション(発音)」です。 海洋酸性化のメカニズム 引用:気象庁「海洋の炭素循環」各数値は炭素重量に換算したもので、黒の矢印及び ...

ブログを読む

ゴーストフィッシングとは?サメの事例や対策についてわかりやすく解説

サメの保護(保全)

2023/2/27

ゴーストフィッシングとは?サメの事例、対策などについてわかりやすく解説

ゴーストギアとゴーストフィッシングの違い ゴーストギアとゴーストフィッシングの違いは次のとおり。 ゴーストギアは流失漁具(漁網など)の道具こと ゴーストフィッシングはゴーストギアによって引き起こされる海の生き物たちへの危害のこと ゴーストギアとは? ゴーストギアとは、海で投棄、紛失、放置された持ち主のいない流失漁具(漁網やロープなど)のことです。 このゴーストギアは太平洋ゴミベルトを漂う海洋ゴミの46%を占めています。 ゴーストギアの原因は? ゴーストギア発生の原因は、 海が悪天候で大荒れしたときに漁具を ...

ブログを読む

ocearch

サメの保護(保全)

2023/2/16

OCEARCH(オーサーチ)についてわかりやすく解説

サメのニュースを見ているときに、OCEARCH(オーサーチ)の名前を目にすることはありませんか? 今回のブログでは、OCEARCH(オーサーチ)についてわかりやすく解説します。 OCEARCH(オーサーチ)とは https://youtu.be/K-JgapGeijc OCEARCH(オーサーチ)とは、グローバルに活動する非営利団体です。 サメの保護とサメから人間を守ることを目的として活動しています。 公式サイト:https://www.ocearch.org/tracker/ いつ設立されたの? OCE ...

ブログを読む

グアダルーペ島についてわかりやすく解説

サメの保護(保全)

2023/12/6

ホホジロザメで有名なグアダルーペ島についてわかりやすく解説

サメのドキュメントが好きな人におなじみのグアダルーペ島ホホジロザメがいっぱいいることやケージダイビングが有名なイメージを持っている人が多いのでは。 今回のブログでは、グアダルーペ島についてわかりやすく解説します。 ホホジロザメで有名なグアダルーペ島とはGuadalupe Island グアダルーペ島(Guadalupe Island)は、メキシコのバハ・カリフォルニア州沖に浮かぶ火山島(休火山)です。 ホホジロザメの有名な生息地であることから別名『シャークアイランド』とも呼ばれています。 どんな島?人 ...

ブログを読む

ワシントン条約に掲載されたサメ類と日本の対応について

サメブログ サメの保護(保全)

2023/9/28

ワシントン条約(CITES / サイテス)のリストに掲載されたサメ類と日本の対応について

ワシントン条約CITES)とは ワシントン条約CITES / サイテス:Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora)とは、絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引に関する条約のことです。 このワシントン条約では、絶滅の恐れのある野生動植物の貿易を制限することで、これらの種を保全することを目的としています。 一般的にはアフリカゾウ、トラ、パンダなどの陸上の動物を保護しているイメージが強いかも ...

ブログを読む

サメの生態系での役割とは

サメブログ サメの保護(保全)

2022/12/13

【海の食物連鎖】サメの生態系での役割とは?

サメの生態系での役割とは サメは高い栄養段階にいる高次捕食者であり、生態系・群集の要となる種です。 高次捕食者であるサメたちが栄養段階の低い下位生物群(サメより小さな魚)を食べることで、生態系・群集のバランスを保つという重要な役割を担っています。 また、サメによる下位生物群の消費は数のバランスを保つということだけではありません。 高次の捕食者であるサメが、下位生物群のうち、弱っている個体や病気の個体など、生存競争に勝てない生き物を食べることで、健全な生き物を生き残らせるという役割を果たすのです。 このよう ...

ブログを読む

絶滅危惧種のサメの種類とは?IUCNレッドリストのまとめ【2021年10月版】

サメの保護(保全)

2023/12/30

絶滅危惧種のサメの種類とは?IUCNレッドリストのまとめ【2023年12月版】

IUCNレッドリストによると現在サメ・エイの37%が絶滅の危機に瀕しています。 このブログでは、レッドリストの種類、IUCNレッドリストと環境省レッドリストの概要、IUCNレッドリストの評価の見方、IUCNレッドリストで絶滅危惧種とされているサメについて解説します。 レッドリストの種類 はじめにレッドリストの種類について紹介します。 日本国内でよく利用されるレッドリストには次の2種類があります。 IUCNレッドリスト 環境省レッドリスト IUCNレッドリストは国際自然保護連合(IUCN)が作成する国際的な ...

ブログを読む

フカヒレを目的としたサメの密漁【魚の倫理とSDGs14】

サメブログ サメの保護(保全)

2023/3/8

フカヒレを目的としたサメの密漁

フカヒレを目的としたサメの密漁 このブログでは、フカヒレを目的としたサメの密漁についてまとめました。 シャークフィニングについては「サメのヒレだけ取る残酷なシャークフィニングと持続可能なサメ漁 SDGs14」をどうぞ。 なぜフカヒレは価値があるのか フカヒレは中国文化の中で特別なご馳走であり、ステータスの象徴であるフカヒレスープの材料として使用されます。 その結果、フカヒレは金銭的価値が高いものとなり、漁師にとって魅力的なターゲットとなります。 また、サメの種類、大きさなどによって、フカヒレはとても高価な ...

ブログを読む

魚の命は軽い?海の生き物が大好きな私が思うこと

サメの保護(保全)

2023/1/13

魚の命は軽い?海の生き物が大好きな私が思うこと

このブログでは、海の生き物が大好きな私が魚たちの命について思うことを書いてみました。 アオリイカのカップル アオリイカは一生同じ相手と連れ添います。 産卵期には、カップルとして雄雌で行動するため、釣り人にはそこを狙われることも。 メスが釣り人に捕獲されるとオスが抱きついてくるとか。 その逆で、オスが先に捕獲された場合はそうはならないそうです。 アオリイカの父親による養育行動(パターナル・ケア) また、アオリイカは頭足類でとしては前例がない父親による養育行動(パターナル・ケア)をとる可能性があるとのこと。 ...

ブログを読む

6月8日は世界海洋デー!プラスティックゴミの汚染から海を助けるには

サメの保護(保全)

2023/1/13

6月8日は世界海洋デー!プラスティックゴミの汚染から海やサメを助けるには

世界海洋デーとは 毎年6月8日の世界海洋デー(英語:World Oceans Day / ワールド オーシャンズ デー)は、海の重要性を認識し、海に感謝し、海とそのすべての生き物を保護することを目的とした国際的な行動を促す日です。 今年の世界海洋デーのテーマは「海:生命と生活」となっています。 国連の持続可能な開発のための海洋科学の10年 今年は、国連の持続可能な開発のための海洋科学の10年も始まります。 2017年に構想された海洋科学の10年は、2021年から2030年まで続きます。 国連海洋科学の10 ...

ブログを読む

魚の感情・痛み・知能・意識・心理学について学びたい人におすすめの本

サメの保護(保全)

2023/1/13

魚の感情・痛み・知能・意識・心理学について学びたい人におすすめの本

魚には感情・心・意識はあるのか 魚たちは私たち人間のような豊かな表情を持っていません。 また、魚は声を出したり、泣くことができません。 このように、魚たちが無表情な生き物であり、痛みを感じるような場面でも決して声を上げることがないことや、魚は脳が小さいなどといったことを根拠に魚は痛みを感じることはない、魚に感情なんてないと考える人が大多数なのではないでしょうか。 近年、動物倫理学・生物学などの分野における魚の感情・痛み・知能・意識・心理学に関する研究にまつわる本が増えてきています。 それらの本によると、魚 ...

ブログを読む

サメのヒレだけ取る残酷なシャークフィニングとフカヒレ問題

サメブログ サメの保護(保全)

2024/2/12

サメのヒレだけ取る残酷なシャークフィニングとフカヒレ問題

海の食物連鎖の頂点に立つサメについて、みなさんはどのような印象をお持ちですか? まるで映画の「ジョーズ」に出てくるような恐ろしい人食いザメというイメージを抱いている方が多いのではないでしょうか。 実は、サメよりも恐ろしいのは人間なのです。 国際的なサメによる被害情報のデータベース「インターナショナル・シャーク・アタック・ファイル(ISAF)」によると、2022年にサメによって命を奪われた人間の数は9人です。 2017年から2022年の5年間の平均は年間6件です。 それに対して、漁獲により死亡しているサメの ...

ブログを読む

なぜ?ホホジロザメが絶滅危惧種(危急種)のサメなのかという理由を解説

サメの保護(保全)

2023/12/9

なぜ、ホホジロザメが絶滅危惧種(危急種)のサメなの?恐るべき天敵の正体とは

サメは恐竜よりも長く地球上に存在している生きものです。 サメたちは大量絶滅期を乗り越え、現在も存在しています。 ところが、そのサメたちを絶滅の危機に追いやる恐ろしい天敵が現れたのです。 ホホジロザメはなぜ減っているのでしょうか? 今回のブログでは、なぜ、ホホジロザメが絶滅危惧種(危急種)のサメになってしまったのかという理由について解説します。 ホホジロザメはレッドリストの絶滅危惧種(危急種) 国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストはホホジロザメの絶滅危機のレベルを何に分類しているのでしょうか。 そうな ...

ブログを読む

多くのサメが絶滅の危機に直面している原因とは?

サメといえば獰猛で恐ろしい海のハンターというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?ところが、世界の海に生息するサメの個体数はここ50年間で大きく減少しています。水族館でおなじみのシロワニアカシュモクザメ、ジョーズで有名なホホジロザメなども実は絶滅危惧種なんです。
今回の動画では、多くのサメが絶滅の危機に直面している原因についてお話しします。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
サメブロガーReinoのプロフィール写真

シャーク・アクティビストReino

シャーク・アクティビストのReinoです。 サメ専門ブロガー&YouTuberとしてサメの生態や保全についてお伝えしています。 佐賀県唐津市生まれ、東京育ち。 慶應義塾大学文学部卒業。 保有資格は環境社会検定試験(eco検定)、日本さかな検定(ととけん)3級🐟 関心があるのは、哲学、サメの保全、環境倫理学、水産学、SDGs14。 好きなものは、7 MEN 侍、SixTONES、永瀬廉(King & Prince)。ブログの執筆と監修を行っています。

-漁業