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サメブログ サメについて

2023年までに日本で起きたサメによる事故のまとめ

2021年9月21日

魚を食べるホホジロザメ。2021年までに日本で起きたサメによる死亡事故や負傷事故のまとめ

「サメは人食いザメだから怖い!」と思い込んでいる人は多いのでは?
でも、あなたが海で泳いでいてサメに遭遇したり襲われたことはありますか?
実際のところ、日本でサメによる事故が起きているのかすらよくわかりませんよね。
このブログでは、2023年までに日本で起きたサメによる死亡事故や負傷事故についてまとめました。
日本で起きたサメ事故についてもっと詳しく知りたいという方は「サメ事故は年間何件?日本に生息する人食いザメの種類・分布・危険性」をどうぞ。

シャークアクティビストReinoのサメチャンネル

日本で起きたサメによる死亡事故や負傷事故の一覧表

2023年までに日本で起きたサメによる死亡事故や負傷事故、船への攻撃などシャークアタックについて一覧表にまとめました。
検証中の情報については記載していません。
随時更新します。

日付場所サメの種類サメ事故の概要
紀元前1370年~
同1010年の間
岡山県の津雲貝塚(瀬戸内海)イタチザメ
ホホジロザメ
サメに襲われて死亡した成人男性を発見。
遺体には少なくとも790カ所のギザギザの傷が付いており、その傷から犯人はイタチザメかホホジロザメとみられている。
大正の中頃伊豆
神子元島
不明大波にさらわれた子供の着物がサメの胃袋から発見された(Ref.12 pp.32-33)
1935年
3月
沖縄県
石垣島
レモンザメ貝取り作業の男性がサメに噛まれて海中に引きずり込まれたが一命は取りとめた。(Ref.13 p.290)
1940年
沖縄県
石垣島
大きな
茶色いサメ
水深20mで貝取り作業の男性がサメに噛まれて全治二ヶ月の怪我。(Ref.13 pp.290-291)
1950年
6月21日
佐賀県有明海不明男性がサメに襲われ死亡(Ref.13 p.40)
1951年
6月
熊野灘アオザメ少年の遺体がサメの胃袋から発見された(Ref.12 pp.32-33)
1954年
10月2日
長崎県大村湾不明少年がサメに襲われ死亡(Ref.14 p.40)
1955年
8月30日
御蔵島(伊豆七島)不明男性がサメに襲われ死亡(Ref.14 p.40)
1959年
7月25日
岡山県牛窓ヨシキリザメ男性がサメに襲われ死亡(Ref.14 p.40)
1959年
8月11日
和歌山県磯ノ浦海岸不明男性がサメに襲われ死亡(Ref.14 p.40)
1959年
8月25日
北海道奥尻島ニシネズミザメ?女性がサメに襲われ怪我(Ref.14 p.40)
1964年
8月3日
岡山県西大寺不明男性がサメに襲われた。(Ref.14 p.40)
1967年
8月26日
香川県坂出市不明男性がサメに襲われ死亡(Ref.14 p.40)
1982年
8月29日
13時40分頃
熊本県
大矢野町沖
シュモクザメといわれているがのちに論文で不明となった。有明湾。救命胴衣と命綱をつけ、ヨットの船尾そばで遊泳していたB子さん(13)が「お父さん(ロープを)引っ張って」と声を上げた直後、海中に沈んだ。すぐに救い上げたがB子さんは腹部に大きな負傷。
1985年
2月13日
沖縄県不明潜水漁の男性が行方不明。(Ref.13 p.276)
1988年
8月19日
午前9時頃
東京都
小笠原父島
不明素潜りのダイバーの男性が水面付近で遊泳しながら撮影していたところ、小型のサメが近づいてきて左腕の前腕部を噛まれた。
(Ref.1)
1988年沖縄県不明ウィンドサーフィンのボートへのシャークアタック。(Ref.13 p.276)
1989年
1月7日
午前7時半ごろ
沖縄県
宮古島
伊良部沖
不明素潜りの漁師男性がサメに襲われ左脚大腿部を噛まれ、長さ20センチ幅15センチの咬傷を負った。(Ref.1)
1989年
1月7日
沖縄県オオテンジクザメ潜水漁(タコ漁)の男性が重傷。(Ref.13 p.276)
1989年
6月?
日本海不明不明(Ref.13 p.276)
1992年
1月?
日本海(金沢?)不明怪我?(Ref.13 p.276)
1992年
1月3日
愛媛県
松山沖
ホホジロザメタイラギ漁の男性がホホジロザメに遭遇。怪我はなし。(Ref.13 p.276)
1992年
2月14日
愛媛県
松山沖
ホホジロザメタイラギ漁の男性ホホジロザメに遭遇。怪我はなし。(Ref.13 p.276)
1992年
3月8日
愛媛県
松山沖
不明船体へのシャークアタック。(Ref.13 p.276)
1992年
3月8日
16時15分頃
愛媛県
松山沖
ホホジロザメ愛媛県松山市堀江沖2.3km、水深22メートルの海底でタイラギ貝漁をしていた潜水夫が行方不明。「上げてくれ」という救助を求める声を聞き引き上げたが、ズタズタに裂けた潜水服とヘルメットだけを回収。
残された歯型から犯人はホホジロザメであることが判明。
1992年
6月17日
愛媛県
伊方沖
伊予灘
不明船体へのシャークアタック。(Ref.13 p.276)
1992年8月5日
午前8時半ごろ
鹿児島県
奄美大島
イタチザメ?鹿児島県奄美大島名瀬市有良ぼろせ海岸で釣り人が行方不明に。翌日、海岸から20m地点で食いちぎられた跡のある衣服が発見された。遺体が発見されていないことから転落後にサメに襲われた可能性。(Ref.11 p.158),(Ref.13 p.276)
1993年夕方大分県
蒲江沖
不明定置網の手入れをしていたダイバーがサメに片足を噛まれ、切断による失血死で死亡。(Ref.1)
1994年8月22日午後6時ごろ奄美大島不明鹿児島県奄美大島で遊泳中の女性がサメに右足を噛まれた。この日の午後5時にもサメのヒレらしきものと大型の生物が目撃されていた。(Ref.11 pp.158-159)
1995年
4月9日
10時15分頃
愛知県
伊良湖沖
ホホジロザメ愛知県伊良湖沖でミル貝の潜水漁業者がホホジロザメに襲われて死亡。
1996年
7月24日
午前9時35分頃
沖縄県
宮古島
オオメジロザメ沖合で、サンゴの生育調査をしていた男性がサメに襲われた。
救助されたものの右胸から下腹部にかけて、縦35センチ、横30センチの傷を負い死亡。
(Ref.11 pp.162-165)
1996年
8月2日
沖縄県
鳩間島
イタチザメサメに襲われたのかは不明。水死後に襲撃の可能性。(Ref.2)
1997年
7月12日
午後2時頃
沖縄県
宮古島沖
オオメジロザメ、イタチザメと見られる沖合1km付近でタコ漁をしていた漁師がサメに両足を噛まれて死亡。
(Ref.11 pp.165-167)
1997年
8月3日午後
鹿児島県
徳之島
不明素潜り漁の男性が行方不明。残された遺留品にサメの歯型。
(Ref.11 pp.167-168)
1998年
5月
沖縄県
宮古島
レモンザメ?潜水作業中の男性が軽傷。(Ref.13 p.276)
1999年
10月
沖縄県
西表島
イタチザメ遊泳中の男性が死亡。シャークアタックではなく溺死後の可能性。(Ref.13 p.276)
2000年
9月16日
午後5時ごろ
沖縄県
宮古島
イタチザメ宮古島の沖合で仲間3人とサーフィンをしていた男性。
水深3mの所でボードに座っていたところを全長2mのイタチザメに襲われて死亡。(Ref.5)
2002年
2月17日
沖縄県
石垣島
オオテンジクザメ潜水漁(タコ漁)の男性が軽傷。(Ref.13 p.276)
2004年
7月15日
和歌山県
すさみ町沖
アオザメ釣り船式島丸に全長3.3m、体重350㎏のアオザメが飛び込み、尾びれに当たった釣り客が胸の骨を折る重傷。(Ref.1)
2005年
10月22日
沖縄県
宮古島沖合い
ネムリブカモリ突きをしていた男性が全長1.5mのネムリブカに咬まれ左肩を3針縫うケガ。
(Ref.1)
2012年
3月23日
奄美大島沖イタチザメ
とみられている
奄美大島沖漁船転覆事故。
高波で転覆後、海に放り出された後にサメに襲撃を受けた。
(Ref.3)
2014年
6月9日
午後4時ごろ
愛知県
豊橋市
不明愛知県豊橋市でサーフィンをしていた男性がサメに腕を噛まれ30針を縫う大ケガ。
砂浜から沖合約30メートルの海面で波を待っていたところ、全長約1メートルほどのサメが左腕に噛みついてきた。(Ref.10)
2015年
2月9日
現地時間
午前10時
オーストラリアホホジロザメ観光客に人気のシェリー・ビーチで、ホホジロザメが日本人男性サーファーを襲撃。
襲われた男性はすぐに救急措置が取られたが死亡。
死因は出血多量。(Ref.8)
2016年
7月24日
高知県メジロザメとみられているサーファーが足に怪我。
2017年
9月3日
磐田市福田の遠州灘アオザメ、ヨシキリザメ、ドタブカのいずれかサーフィンをしていた男性が、サメとみられる生物に足をかまれ重傷。この当時、周辺ではサメの目撃情報も相次いでいた。
(Ref.6)
2017年
10月30日
沖縄県石垣島イタチザメダイビング中に行方不明。
遺体にはサメに噛まれたような痕があるが、溺れたのか、サメに攻撃されたのかは不明。(Ref.4)
2017年
11月5日
静岡県
焼津市
不明静岡県焼津市飯淵の大井川港から約6キロの海上でカヌーが転覆。
手足にサメなどの大型の魚にかまれたような傷。
サメに攻撃されたのかは不明。(Ref.7)
2021年
6月19日
午前9時50分
沖縄県
名護市の沖合
カマストガリザメサメを駆除中のダイバーが、全長約2メートルのカマストガリザメに頭と顔をかまれ負傷。
2021年
7月20日
午後3時ごろ
茨城県メジロザメ
とみられている
男性サーファーが左足を負傷し、出血、およそ21針を縫うけが。
2021年
10月15日
午前7時ごろ
愛知県
豊橋市
不明沖合でサーフィンをしていた男性がサメに左膝の下をかまれて出血。自力で病院に向かった。

サメによる死亡事故はほとんど起きていない

こうして日本におけるサメによる死亡事故や負傷事故を一覧にしてみると、サメによる死亡事故はほとんど起きていないことがわかります。

ここ50年間で日本で起きたシャークアタックで最悪の結果となってしまったのは以下の通り。

場所サメの種類
1982年長崎県シュモクザメといわれていたがのちに不明となった(Ref.14)
1995年愛媛県ホホジロザメ
1996年沖縄県オオメジロザメ
1997年沖縄県オオメジロザメかイタチザメ
2000年沖縄県イタチザメ

シャークアタックはもっと多いじゃないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

  • 多くの場合は負傷事故で最悪の結果にはなっていない
  • サメが原因なのか溺死なのかわからない

このようなケースが多数なのです。

死因はサメの攻撃とは限らない

2017年10月30日の沖縄県石垣島でダイビング中に行方不明になった方の遺体にサメによる傷跡、2017年静岡県焼津市でカヌーが転覆したことで亡くなった方の遺体にサメなどの大型の魚にかまれたような損傷があったと報じられました。
しかしながら、この2件については死因は不明とされています。
このようなケースだと、海難事故で亡くなったあと、サメに噛まれたという可能性もあるのです。
サメによる損傷があったとしても、死因はサメの攻撃であるとは限りません
もちろん、サメによる事故の可能性もゼロではありませんが、他の原因による可能性もありサメによる攻撃とは限らないということも知っていて欲しいです。

また、2022年7月に沖縄県名護市沖合で人気漫画「遊☆戯☆王」の作者である高橋和希さんが痛ましい姿で発見され、当初はシャークアタックではないかといわれていましたが、名護海上保安署は高橋さんの死因が溺死だったと発表しました。高橋さんは海で流された少女の救助中に海難事故に遭ったとみられています(参考記事:日経電子版「「遊戯王作者の高橋和希さん死亡は少女救助中 沖縄で」」)。

このようにサメによって最悪の結果となってしまうことは日本ではほとんどありません。
サメによる負傷事故ですら、年に一回発生するかしないか程度のレベルです。

サメよりもクマが怖い

日本では近年、クマによる死亡事故がほぼ毎年起きています。
環境省作成『クマ類による人身被害について』によると、2008年〜2021年の間にほぼ毎年クマによる死亡事故が起きています。
クマによる死亡事故が起きていないのは2015年と2018年だけです。

日本で生活をしているのなら、人食いザメに遭遇する心配をするよりもクマに襲われるかもしれないと心配した方がマシということですね(参考記事:「サメとクマはどっちが怖い?」)。

日本の海でサメ事故にあう心配はほとんどありません。

そうはいっても、サメが人を襲う可能性もあるというのは確率が低いとはいえ事実。
過剰に恐れる必要はありませんが、遭遇したときにはいたずらしたり、興奮させるようなことをするのはやめましょう。

シャークアクティビストReinoのサメチャンネル

日本にいる危険な人食いザメ

次に、日本にいる危険な人食いザメと呼ばれているサメたちについて紹介します。

にゃぶり
にゃぶり
サメ事故の心配はほぼないけど念のため知っておいてね!

日本にいる危険な人食いザメと呼ばれているサメたちは次の3種類です。

  • ホホジロザメ
  • イタチザメ
  • オオメジロザメ

ホホジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメはいずれも大型のサメです。
世界的に見ても、ホホジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメは危険なサメトップ3です。
この3種類によるサメ事故は死亡事故になってしまう可能性があるので、万が一、海で遭遇してしまったら注意しましょう。
日本の海におけるホホジロザメの出現情報は『ホホジロザメは日本のどこに生息している?海での目撃談や捕獲情報まとめ』にまとめています。

わたし
わたし
オオメジロザメは川にもいるよ

そのほかのサメによるサメ事故はほとんどが負傷事故です。

サメに襲われないようにするには

サメに襲われないようにするにはどうすればいいでしょうか。

サメは自分よりも小さな生き物を攻撃します。
つまり、自分より大きなサメは攻撃してくる可能性があるということになります。

一般的にサメはイメージほど攻撃的ではなく、人を恐れることも多いのですが、その一方で、人食いザメという一面もあります。
グループではなく単独でもぐったり、サメの活動が活発な夜の海に潜ったり、モリでついた魚をいつまでも持ったまま泳いだりしないようにしましょう。
水が濁った海域や断崖絶壁の下にはサメが出没しやすく危険であるといわれています。
また、大型のサメの目撃情報があった海域には近づかないようにしましょう。

サメによる攻撃は滅多に起きないかもしれませんが、相手は行動の粗相がつかない野生の生きものであるということを意識しましょう。

サメは人食いザメではない

基本的にはサメは人食いザメではありません。
サメ事故の多くはサメに噛まれたことが致命傷となっている事故が多いため、サメがエサと間違って噛み付いたというケースの方が多いと考えられます。
もちろん人間にとってはそのひと噛みがたまったものじゃありませんが。

サメが好むのは、アザラシのように脂肪分がたっぷりな生きものやクジラです。
そのため人間はサメの口には合いません。

アザラシたちがたくさん暮らす場所にはホホジロザメも多く生息しています。
大好物がいっぱいいるからです。
サメたちは美味しいものを食べるにはどうすればいいかを考えて行動しているんです。

もしもサメが人間を好んで食べる人食いザメだとしたら、海水浴場にはお腹をすかせたサメたちが集まると思いませんか?
でも、そんな話はサメ映画の世界にしかありません。

日本で起きたサメ事故についてよくある質問

日本で起きたサメ事故についてよくある質問をまとめました。

日本に生息する人食いザメの種類や分布や危険性は?

人食いザメと言われているサメで日本にも生息しているのは、ホホジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメです。
日本に生息する人食いザメの種類・分布・危険性についてもっと詳しく知りたい人は「サメ事故は年間何件?日本に生息する人食いザメの種類・分布・危険性」をどうぞ。

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シャーク・アクティビストReino

シャーク・アクティビストのReinoです。 サメ専門ブロガー&YouTuberとしてサメの生態や保全についてお伝えしています。 佐賀県唐津市生まれ、東京育ち。 慶應義塾大学文学部卒業。 保有資格は環境社会検定試験(eco検定)、日本さかな検定(ととけん)3級🐟 関心があるのは、哲学、サメの保全、環境倫理学、水産学、SDGs14。 好きなものは、7 MEN 侍、SixTONES、永瀬廉(King & Prince)。ブログの執筆と監修を行っています。

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