世界像という言葉 近世に入り、自然科学が発達したことによって、それまで持っていた世界の意味が全く変わってしまった。 まず、自然についての神学的解釈や人間による意味づけが払拭化されたことにより、人間から独立した「物体」となってしまった。 さらに、ガリレオ・ガリレイにより物理学は自然科学が理性的思惟(合理的思惟)の方法として数学的方法を取るようになる始まりであった。 それ以後、数学的方法は化学全体の原型となり自然が「数学化」されていった。 この自然の「物体化」と「数学化」が、近代における自然の持つ意味の変容の ...