今回のブログでは、サメの種類は何種類いるのか、世界や日本の海にいる数をそれぞれ紹介します。
サメは何種類いる?その数は?
サメは何種類いるのか、2023年の数字とこれまでの数字を紹介します。
【2023年版】サメの種類
2023年3月時点でのサメの種数は世界で557種類、日本では129種類
サメの種類の数の変化
- 2020年11月時点でのサメの種類は世界で553種類(『寝てもサメても 深層サメ学(佐藤圭一、冨田武照)Kindle版もあり』)
- 2023年2月時点でのサメの種類は世界で554種類(サメブロガーReino調べ)
- 2023年3月時点でのサメの種数は世界で557種類(田中彰先生のサメ学)
サメの種類の数の内訳一覧表
サメの何種類いるのか知りたい人のために、サメの種類の数の内訳を一覧表にしました。
上目 | 目 | 科・属 | 種数 | 世界 | 日本 |
---|---|---|---|---|---|
ツノザメ上目 | カグラザメ目 | ラブカ科 1属 | 2種 | 7種 | 5種 |
カグラザメ科 3属 | 5種 | ||||
キクザメ目 | キクザメ科 1属 | 2種 | 2種 | 2種 | |
ツノザメ目 | ツノザメ科 Squalidae 2属 | 37種 | 141種 | 41種 | |
アイザメ科 2属 | 19種 | ||||
ヨロイザメ科 7属 | 10種 | ||||
カラスザメ科 4属 | 52種 | ||||
オンデンザメ科 6属 | 17種 | ||||
オロシザメ科 1属 | 5種 | ||||
カスザメ目 | カスザメ科 1属 | 26種 | 26種 | 3種 | |
ノコギリザメ目 | ノコギリザメ科 Pristiophoridae 2属 | 10種 | 10種 | 1種 | |
ネズミザメ・ メジロザメ上目 | ネコザメ目 | ネコザメ科 1属 | 9種 | 9種 | 2種 |
テンジクザメ目 | クラカケザメ科 2属 | 8種 | 45種 | 9種 | |
ホソメテンジクザメ科 1属 | 2種 | ||||
オオセ科 3属 | 12種 | ||||
テンジクザメ科 2属 | 17種 | ||||
コモリザメ科 3属 | 4種 | ||||
ジンベエザメ科 1属 | 1種 | ||||
トラフザメ科 1属 | 1種 | ||||
ネズミザメ目 | オナガザメ科 Alopiidae 1属 | 3種 | 16種 | 13種 | |
シロワニ科 Carchariidae 1属 | 2種 | ||||
ウバザメ科 Cetorhinidae 1属 | 1種 | ||||
ネズミザメ科 Lamnidae 3属 | 5種 | ||||
メガマウスザメ科 Megachasmidae 1属 | 1種 | ||||
ミツクリザメ科 Mitsukurinidae 1属 | 1種 | ||||
オオワニザメ科 Odontaspididae 1属 | 2種 | ||||
ミズワニ科 Pseudocarchariidae 1属 | 1種 | ||||
メジロザメ目 | メジロザメ科 Carcharhinidae 11属 | 59種 | 301種 | 53種 | |
イタチザメ科 Galeocerdonidae 1属 | 1種 | ||||
ヒレトガリザメ科Hemigaleidae 4属 | 8種 | ||||
アフリカドチザメ科 Leptochariidae 1属 | 1種 | ||||
ヘラザメ科 Pentanchidae 12属 | 113種 | ||||
タイワンザメ科 Proscylliidae 3属 | 6種 | ||||
チヒロザメ科 Pseudotriakidae 3属 | 5種 | ||||
トラザメ科 Scyliorhinidae 7属 | 38種 | ||||
シュモクザメ科 Sphyrnidae 2属 | 11種 | ||||
ドチザメ科 Triakidae 9属 | 46種 | ||||
サンゴトラザメ科 Atelomycteridae 3属 | 13種 | ||||
合計 | 38科 | 557種 | 557種 | 129種 |
「科」とはグループのこと。2科=2つのグループ。カグラザメ目の場合、カグラザメ科とラブカ科の2グループとなる。
「目」とは生物分類上の階級のひとつ。「綱」> 「亜綱」> 「目」>「科」>「属」>「種」。
例)軟骨魚綱 > 板鰓亜綱 > ネズミザメ目 > ネズミザメ科 > ホホジロザメ属 > ホホジロザメ
サメの種類はなぜ増える?
サメの種類はなぜ増えるのでしょうか。
1990年代にはサメの種類は300種類程度という数でした。
ところが近年、調査技術が発達したこと、サメの分類学が盛んになったことから多くの新種が登録され続けています。
また、キクザメ目がツノザメ目から分かれたことのように、新たな目が増えることもあります。
※歯や鱗の形態の違いから新たな目となった。
近年のサメ分類の変更点
- 2020年シロワニがオオワニザメ科からシロワニ属のみで構成されるシロワニ科へ変更
- 2021年イタチザメはメジロザメ科からイタチザメ科へと変更
- 2022年〜?トラザメ科がトラザメ科、サンゴトラザメ科、ヘラザメ科の3科へと変更
サメの種数や分類は日々アップデートされています。
そのため、今後もサメの種類は数が増えていくでしょう。
随時アップデートします。
参考サイト
- fishbase、2023年2月21日に閲覧。
- CAS Eschmeyer's Catalog of Fishes、2023年2月21日に閲覧。
- 本村浩之「日本産魚類全種目録」2020年、2023年2月21日に閲覧。
- 田中彰先生のサメ学資料(2023年3月19日)。