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生態や特徴をわかりやすく解説

かわいいサメ「ツマグロ」の特徴とは?危険性、大きさ、分布、生息域、名前の由来も解説

2021年2月18日

水族館のかわいいサメ「ツマグロ」の特徴とは?大きさ、分布、生息域、危険性も解説

マクセルアクアパーク品川のツマグロ。2021年2月に撮影。

このブログでは、水族館ではおなじみの見た目もかわいいサメ「ツマグロ」の特徴、名前の由来、大きさ、分布、生息域、危険性などを解説します。
とってもかわいいツマグロのジャンプ(ブリーチング)など、興味深いトピックも!さらに、ツマグロの生息域や好きな食べ物、性格、社会性についても解説!さらに、ツマグロのかわいい写真やサメターン「ツマグロ編」もお見逃しなく!

ツマグロとは学名:Carcharhinus melanopterus、英語名:Blacktip reef shark

かわいいツマグロの特徴とは?サメ好き女子が水族館で撮影した画像付きで解説

マクセルアクアパーク品川のツマグロ。2021年2月に撮影。

まず、ツマグロの基本情報を紹介します。

ツマグロの基本情報

名前
ツマグロ(Blacktip Reef Shark)
学名
Carcharhinus melanopterus
保全状況
【VU】絶滅危惧種(危急 / Vulnerable)
分類
メジロザメ目メジロザメ科メジロザメ属
危険度
シャークアタックの回数
1959年以来、累計で14件のサメ事故
サメの攻撃が原因の死亡事故
なし
大きさ
一般的な全長は91cm〜160cm
最大全長
ジョージア水族館によると、最大200cm
平均寿命
13〜15歳。

※サメの年齢を推定するのは難しく、多くのサメが過小評価されている可能性があるので今後もっと長くなる可能性もあります。

分布
アフリカ東北部とアラビア半島とに挟まれた紅海、インド洋、ハワイまでの太平洋の熱帯の浅い海。
生息域
沿岸の浅瀬を好む。一般的には数mの深さで見られ、背鰭を水面から出して泳ぐこともよくある。サンゴ礁の岩棚で最もよく見られ、ドロップオフの近くにも生息。大潮の最大満潮時には海面下になるが、最低干潮時には干出するような潮間帯。
水深
水深30mまでの非常に浅い水域〜最深で75m。
繁殖方法
胎生(母体依存型・胎盤タイプ)
妊娠期間
8〜16ヶ月
産仔数
2〜5匹
幼魚の大きさ
33~52cm
繁殖サイクル
半年、1年、2年(地域によって異なる)
成熟年齢
-
成熟サイズ
102cm
生息年代
調査中
命名された年
フランスの博物学者ジャン・ルネ・コンスタント・クイとジョセフ・ポール・ガイマールが、1817年から1820年にかけてコルベットのウラニーを探索航海した際に発見
サメが住んでいる水深

※水深200mの深海を星5と評価

巨大ザメ指数

※最大全長が5m以上のサメを星5と評価

水族館で会える可能性
ペットとして飼育できる可能性

ツマグロは人食いザメなの?人間への危険性は?

ツマグロの全長は48cm〜140cm、成魚は最大で180cmです。
小柄なツマグロが人間を食べることはまずありえないのでツマグロは人食いザメではありません。

性格は臆病ですが、興奮すると危険なこともあります。
ツマグロは生息域が浅いため人間と頻繁に接触する機会のあるサメです。
International Shark Attack File(ISAF)によると、1959年以来、人間からの挑発がないにもかかわらず、ツマグロにの方から人間を攻撃した回数は11回です。
ほとんどの攻撃はツマグロが人間を自然の獲物と間違えてしまい、浅瀬で泳いだり水遊をしている人々のふくらはぎやくるぶしに噛みつくことによるものです。
マーシャル諸島では、先住民の島民は浅瀬を歩くのではなく、泳ぐことでツマグロの攻撃を避けています。

ツマグロの特徴とは

ツマグロの特徴とは

ツマグロは、熱帯のインド太平洋のサンゴ礁近くのわずか数メートルの深さの浅瀬で泳いでいるため遭遇しやすいサメです。
波打ち際やサンゴ内を泳ぎ回ることが多いので、ツマグロの生息域では海面から、ツマグロの第一背ビレが波を切っているのを目視することができます。

にゃぶり
にゃぶり
サメなのにマグロの一種みたいな名前だね!

ツマグロは、ヒレの先端が黒いという特徴にちなんで名付けられました。

にゃぶり
にゃぶり
頬が白いとホホジロザメ、ヒレが黒いとツマグロ!人間って単純にゃね!

中型の流線型のボディはチャコールグレーのような濃いめのグレーの色味や、榛色(はしばみ色、ヘーゼルナッツのような色)で、おなか側は白く明るい色をしています。
ツマグロは、その名前が示すように、ヒレの先端の鮮やかな黒とヒレの中間部の白っぽい色のコントラスト目立ちます。

ツマグロの顔・目つき。マクセルアクアパーク品川のツマグロ。2021年2月に撮影。

マクセルアクアパーク品川のツマグロ。2021年2月に撮影。

ツマグロの名前の由来

ツマグロの学名は、1824年にフランスの博物学者ジャン・ルネ・コンスタン・クオイとジョセフ・ポール・ガイマールによって最初に記載されました。
“Carcharhinus melanopterus”の“Carcharhinus”は、メジロザメ属という意味です。
“melanopterus”は、ギリシャ語で「黒」を意味する“melas”と「翼」または「ひれ」を意味する“pteron”から“Carcharhinus melanopterus”という学名になりました。
ツマグロの学名は黒いヒレを持つメジロザメ属のサメという意味です。

ツマグロの最大サイズは?

平均的なツマグロの大きさは、全長約1.6mです。
大きなサイズのツマグロになると最大1.8m〜2mもの全長になることもあります。
国際ゲームフィッシュアソシエーションに記録されているツマグロの最大重量は13.6kgです。

ツマグロの顔

かわいいツマグロの特徴とは?サメ好き女子が水族館で撮影した画像付きで解説

マクセルアクアパーク品川のツマグロ。2021年2月に撮影。ツマグロの顔・目つき。

ツマグロの顔の特徴は、短くて丸い鼻と、クールな目つきです。

ツマグロの口

マクセルアクアパーク品川のツマグロ。2021年2月に撮影。

マクセルアクアパーク品川のツマグロ。2021年2月に撮影。

ツマグロの口元から歯はほとんど見えません。

とってもかわいいツマグロのジャンプ(ブリーチング)

ツマグロのジャンプ(ブリーチング)する理由についてはわかりませんが、狩りに関係する何かではないか考えられています。
オーストラリア沖のグレートバリアリーフの近くでは、ツマグロが海中から飛び出して、空中で3、4回回転する様子が観察されているとか。

ツマグロの好きな食べ物は?

ツマグロの好きな食べ物は、ハタ、ボラ、ニザダイ、ベラなどのサンゴ礁の魚を食べています。
また、イカ、タコ、エビ、イカ、シャコなどの小さな甲殻類も食べたり、まれに、ウミヘビや巣から落ちた海鳥のヒナも食べることもあります。

ツマグロの性格

ツマグロの性格は好奇心が強く臆病なサメですが、興奮すると少し危険な性格をしています。

ツマグロの社会性

ツマグロの社会性があり、群れで行動することが多いサメです。
他の社会性を持つサメと同様に、ツマグロの群れも大きさによって群れの中の序列が決まっているようです。
ツマグロが大きな群れを作る理由には「数の力」で捕食者から身を守っているという説があります。

ツマグロの分布域と生息域

ツマグロは熱帯および亜熱帯のインド太平洋の沿岸海域全体でよく見られるサメです。ツマグロはサンゴ礁、河口、マングローブ、湾、海岸、河口付近を好むサメです。また、水深数mの浅い海域で背びれを出して泳ぐ姿がよく見られますが、深いところでは水深75mからの報告もあります。

ツマグロの分布域

ツマグロは熱帯および亜熱帯のインド太平洋の沿岸海域全体でよく見られます。

ツマグロは熱帯および亜熱帯のインド太平洋の沿岸海域全体でよく見られます。具体的な分布については以下の通りです:

インド洋

南アフリカからマダガスカル、モーリシャス、セイシェルを含む紅海からインド亜大陸の海岸に沿って東へ、スリランカ、アンダマン諸島を含む東南アジア、モルディブまで分布しています。

太平洋

中国南部、フィリピンからインドネシア、オーストラリア北部、ニューカレドニアにまたがり、さらにマーシャル島、ギルバート島、ソサエティ島、ツアモツ島、ハワイ諸島や太平洋の島々のサンゴ礁にも分布しています。日本には分布されていないと考えられていましたが、西表島よりツマグロと同定できるメジロザメ科魚類が1個体採集されたと報告されています(参照:日本板鰓類研究会『板鰓類研究会報 第53号』、2017年10月)。

ツマグロの生息域

ツマグロはサンゴ礁、河口、マングローブ、湾、海岸、河口付近を好むサメです。

潮間帯 出典:潮間帯生物

ツマグロは潮間帯(ちょうかんたい、画像参照)、人間の膝下程度の水深の浅いサンゴ礁の海岸にも生息しています。
水深数mの浅い海域で背びれを出して泳ぐ姿がよく見られますが、深いところでは水深75mからの報告もあります。
ツマグロは生息範囲が非常に狭く、数年間同じ地域にとどまるようです。

中部太平洋のパルミラ環礁沖のツマグロの個体群は0.5平方キロメートルのエリアに生息し、これはあらゆる種類のサメの中でも狭い生息域となっています(※参照)。
ちなみに、0.5平方キロメートルというのは東京ディズニーランドと同じくらいの広さです。
一般的なツマグロの生息域は15平方キロメートルなので、東京ディズニーランド30個分の広さです。

ツマグロは生まれたとき、母ザメが子ザメを捕食者から遠ざけるために浅く砂のある浅瀬に置き去りにします。
大人のツマグロは海底が垂直に近い角度で落ち込んでいるドロップオフ付近にも見られることがあります。

ツマグロと淡水

ツマグロは淡水と海水が混在した汽水域で時折目撃されています。
『サメガイドブック 世界のサメ・エイ図鑑』によると、東部地中海に分布している種はスエズ運河まで遡ることもあります。
ツマグロは淡水で観察されていますが、海から遠く離れた熱帯の湖や川では観察されていません。
また、マダガスカルでは河口の汽水域や湖、マレーシアでは淡水域からも報告もありますが、低塩分濃度への耐性はオオメジロザメほどではありません。

ツマグロとカマストガリザメの違い

カマストガリザメツマグロ
分類メジロザメ目メジロザメ科メジロザメ属メジロザメ目メジロザメ科メジロザメ属
保全状況絶滅危惧種(VU / 危急種)絶滅危惧種(VU / 危急種)
最大全長286cm200cm
平均的な大きさ120〜194cm91cm〜160cm
体重122.8kg13.6 kg
顔の形,鼻先が尖っていて長い鼻先が丸く、短い
背びれの黒さ背びれの先端が黒い背びれの3分の1がべったりと塗りつぶしたように黒い
体の特徴体の真ん中に太く白い線が入っているお腹が白い
水族館

ツマグロもカマストガリザメはヒレの先端が黒いのですが、ツマグロとカマストガリザメはまったく違う種のサメです。
ツマグロが「ブラックチップリーフシャーク(Blacktip Reef Shark)」、カマストガリザメが「ブラックチップリーフシャーク(Blacktip shark)」ですので、英語での名前がよく似ています。
英語では「リーフ」のあるなしで、ツマグロとカマストガリザメと全く違うサメになってしまうので注意しましょう。
ツマグロとカマストガリザメはヒレの先端が黒い部分の割合が違います。

にゃぶり
にゃぶり
カマストガリザメはヒレの先端が少しだけ黒いんだね!

ヒレの黒い部分が多いのがツマグロです。

ツマグロとカマストガリザメの違い

マクセルアクアパーク品川のツマグロ。2021年2月に撮影。

写真で見るとよくわかりますが、ツマグロはパッと見てわかるほど、ヒレの黒い部分が特徴的です。
ツマグロはべったりと塗りつぶしたように背ビレの上部が黒くなっています。

にゃぶり
にゃぶり
誰が見てもよくわかる黒さだね!

また、ツマグロが全長は48cm〜140cm、最大で180cmの小柄なサメであるのに対して、カマストガリザメの全長は1.5m、最大で2.8mですのでツマグロよりも大型のサメです。
ちなみに、ツマグロとカマストガリザメの幼魚は色彩が類似するために混同されやすいとか。

ツマグロの生殖と成長

ツマグロは胎生(母体依存型・胎盤タイプ)のサメです。
メスのツマグロの生殖周期は毎年または2年ごとです。妊娠期間は水温に応じて8〜16か月と変化すると考えられています。ツマグロは、全長46〜52cmの子ザメを2〜4匹くらい産みます。
出産数が少なく、妊娠期間が長いにもかかわらず、ツマグロは沿岸の漁業で定期的に漁獲されているため、人間の手により枯渇しやすいサメの一種です。

飼育下でのツマグロの繁殖にも成功していますが、数は多くはないようです。

にゃぶり
にゃぶり
サメは大きくなるのに意外と時間がかかるんだよ!

ツマグロの単為生殖

オスがいない環境のツマグロは単為生殖することができます。
サメの単為生殖については、ボンネットヘッドシャーク、カマストガリザメ、トラフザメ、スウェルシャーク、ネムリブカなどでも確認されています。

ツマグロのオスとメスの見分け方

ツマグロのオスとメスの見分け方はとっても簡単!
写真で比較してみましょう!

ツマグロのオス

ツマグロのオス

マクセルアクアパーク品川のツマグロ。2021年2月に撮影。

ツマグロに限らずサメのオスは下腹部で見分けることができます。
生殖器が二本付いているのがオスです。

ツマグロのメス

ツマグロのメス

マクセルアクアパーク品川のツマグロ。2021年2月に撮影。

ツマグロに限らずサメのメスは下腹部で見分けることができます。
下腹部になにも付いていないのがメスです。

ツマグロを水族館で見たい

かわいいツマグロの特徴とは?サメ好き女子が水族館で撮影した画像付きで解説

マクセルアクアパーク品川のツマグロ。2021年2月に撮影。

ツマグロは水族館で飼育しやすいサメなので出会える確率が高いサメです。
水族館でツマグロに会いたい!という方は『ツマグロがいる水族館はどこ?飼育下での繁殖についても解説』をお読みください。
水族館でのツマグロの繁殖についても解説していますよ!

水族館
iPhone13 Pro Maxで撮影したアクアパーク品川のツマグロ
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ツマグロはかわいい

ツマグロはかわいいです。
水族館なら気軽にツマグロのかわいさを観察することが可能です。

マクセルアクアパーク品川のツマグロ。2021年2月に撮影。

マクセルアクアパーク品川のツマグロ。2021年2月に撮影。

わたし
わたし
ツマグロはかわいい・・・
ツマグロはかわいい。サメの写真。

マクセルアクアパーク品川のツマグロ。2021年2月に撮影。

サメの正面顔ってプロの写真家の人の写真に少なくないですか?

ツマグロはかわいい。サメの写真。

マクセルアクアパーク品川のツマグロ。2021年2月に撮影。

にゃぶり
にゃぶり
ツマグロはおしゃれだね

サメターン「ツマグロ編」

ツマグロはかわいい。サメの写真。

マクセルアクアパーク品川のツマグロ。2021年2月に撮影。

水族館でサメがターンする瞬間が大好き。
サメターンマニアです。

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シャーク・アクティビストReino

シャーク・アクティビストのReinoです。 サメ専門ブロガー&YouTuberとしてサメの生態や保全についてお伝えしています。 佐賀県唐津市生まれ、東京育ち。 慶應義塾大学文学部卒業。 保有資格は環境社会検定試験(eco検定)、日本さかな検定(ととけん)3級🐟 関心があるのは、哲学、サメの保全、環境倫理学、水産学、SDGs14。 好きなものは、7 MEN 侍、SixTONES、永瀬廉(King & Prince)。ブログの執筆と監修を行っています。

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